「行政書士試験を受けてみたいけど、もう7月……」
「7月や8月から勉強を始めても、11月の本試験に間に合う?」
本試験まで残り3〜4か月になってから行政書士試験に挑戦しようと思ったら、やっぱり気になりますよね。
結論からいうと、残り3〜4か月でも、その年の行政書士試験に合格することは不可能ではありません。実際に合格している人もいます。
ただ、「まだ4か月あるから大丈夫」とも言い切れません。
私は法律初学者の状態から4月に勉強を始め、約7か月で行政書士試験に一発合格しました。
7か月でも、時間に余裕があったという感覚はありませんでした。だから、7月や8月から始めるなら、私が受験したとき以上に「何をやるか」「何をやらないか」を早めに決めた方がいいと思います。
この記事では、私自身の受験経験も交えながら、残り3〜4か月から合格を目指すならどう考えるかをまとめます。
結論|7月・8月スタートでも可能性はある。でも簡単ではない
行政書士試験は毎年11月に実施され、2026年度の試験日は11月8日(日)です。(参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」)
7月や8月から始めるとなると、本試験まではおよそ3〜4か月。
この間に行政法や民法をはじめとする法令科目を勉強して、問題演習も進め、記述式や基礎知識の対策もしなければなりません。
特に法律を初めて勉強する人なら、最初は法律用語そのものに戸惑うこともあると思います。
私もそうでした。
講義を聞いても「何の話をしているんだろう?」というところから始まった論点もありました。
だから、「7月からでも間に合いますか?」と聞かれたら、
間に合う可能性はある。でも、のんびり勉強できる期間ではない。
というのが、私の答えです。
まず「あと何時間勉強できる?」を計算してみる
「今から間に合うかな?」と考えるとき、私ならまず、本試験までにどれくらい勉強時間を確保できるか計算します。
たとえば、
- 平日は1日3時間
- 土日は1日6時間
なら、1週間で約27時間。
本試験まで14週間あるとすれば、約378時間です。
実際には仕事が忙しい日もあるし、予定が入ったり、体調が悪かったりして勉強できない日も出てきます。
なので「本気を出せば毎日8時間!」ではなく、これなら続けられそう、という時間で計算するのが現実的です。
数字にしてみると、
「意外と時間があるかも」
となる人もいれば、
「思っていたより少ない……」
となる人もいるはず。
まずはここを確認してから、今年の合格を本気で狙うのか考えても遅くありません。
短期合格を狙うなら「全部やろう」としない
行政書士試験は範囲が広く、法令科目だけでも憲法、行政法、民法、商法、基礎法学があります。
残り3〜4か月しかないのに、最初から細かいところまで全部覚えようとするのは、あまり現実的ではありません。
私なら、まず行政法と民法を優先して、とにかく主要科目を一周することを目指します。
最初は「なんとなく分かった」くらいでも先へ進む。問題を解いて、分からなければまた戻る。
私自身も、最初から全部理解して先へ進んでいたわけではありません。
むしろ問題を解いてから、
「あ、こういうことだったのか」
と分かったことも結構ありました。
短期間で合格を目指すなら、最初から100%を目指すより、まず全体を回すくらいの感覚の方がいいと思います。
本試験までの勉強スケジュール|私ならこう進める
ここからは、7月や8月から始めるなら私だったらどう進めるか、という視点で考えてみます。
7月〜8月|まず主要科目を進める
最初に取り組みたいのは、行政法と民法です。
講義やテキストを読んで「完璧に理解してから問題集へ」と考えると、なかなか先へ進めなくなることがあります。
なので、ある程度理解したら問題も解いてみる。
問題を解くと、
「ここを覚えればいいんだ」
「講義で言っていたのはこのことか」
と見えてくることがあります。
8月から始めるなら、なおさらインプットだけに何週間も使う余裕はありません。
最初から問題演習もセットで進めたいところです。
9月|問題を解く時間を増やす
9月に入ったら、問題演習の割合を増やしていきます。
ただ、間違えた問題を全部同じように扱う必要はないと思っています。
知識そのものを知らなかったのか。
知っていたけれど判断を間違えたのか。
問題文を読み違えただけなのか。
原因によって、やり直すことも変わります。
この頃には、主要科目を一通り見た状態にしておきたいところです。
10月〜本試験|「できないこと」より「取れるところ」を意識
本試験が近づくと、知らないことが次々見つかって不安になります。
私もそうでした。
でも、この時期に新しい教材へ次々手を出してしまうと、それまで勉強したことまで中途半端になりかねません。
それまで使ってきた教材や、間違えた問題をもう一度確認する。
記述式や基礎知識も忘れずに対策する。
「知らないことを全部なくす」より、「取れる問題を落とさない」
直前期は、そんな意識で勉強する方がいいと思います。
独学と予備校、どちらを選ぶ?
ここは人によってかなり違います。
独学なら費用を抑えられるし、自分のペースで勉強できます。
一方で、
「教材はどれを買う?」
「どこから勉強する?」
「この論点はどこまでやればいい?」
といったことも、自分で決めなければなりません。
時間に余裕があれば、いろいろ試しながら自分に合う方法を探すのもありです。
でも残り3〜4か月なら、その「迷っている時間」がもったいない。
特に法律初学者で、何から始めればいいのか分からないなら、通信講座や予備校を使うことも考えていいと思います。
私は法律初学者だったので、独学ではなく通信講座を選びました。
独学と予備校で迷っている方は、こちらの記事で私の経験も含めて比較しています。
👉「行政書士試験は独学と予備校どっち?法律初学者の私が予備校を選んだ理由」
7月・8月からなら「短期合格向けの講座」という選択肢も
7月や8月から今年の本試験を目指すなら、1年間を想定した通常の講座ではなく、短期間での合格を目指す人向けに作られた講座を選ぶ方法もあります。
私が利用した資格スクエアにも、短期集中講座があります。
「今から何を優先して勉強すればいいのか分からない」
「教材や勉強方法を選んでいる時間がない」
という人なら、選択肢のひとつになるでしょう。
私が受講したのは、受講期間の目安が1年の通常講座なので、この短期講座を実際に受講したわけではありません。
ただ、残り3〜4か月で合格を目指すなら、「何を、どの順番で勉強するか」を自分で考える時間も惜しいところ。短期合格向けにカリキュラムが組まれている点は、今から始める人にとってメリットになりそうです。
気になる方は、講座内容やスケジュールを確認して、自分が本試験までに取り組めそうかチェックしてみてください。
※講座内容・料金・申込期間などの最新情報は公式サイトでご確認ください。
私が実際に受講した資格スクエアの通常講座については、別の記事で詳しくレビューしています。
講義の分かりやすさや、法律初学者の私が受講して感じたことなどもまとめているので、資格スクエアが気になっている方はこちらも参考にしてみてください。
私は法律初学者から約7か月で一発合格
私が行政書士試験の勉強を始めたのは4月でした。
法律を本格的に勉強した経験はなく、最初は法律用語にも慣れていませんでした。
そこで独学ではなく、通信講座を利用することにしました。
結果として、約7か月の勉強で一発合格できました。
でも、7か月あっても「時間は十分だった」という感覚はありません。
だから私の経験だけをもとに、
「3〜4か月でも大丈夫!」
とは言いたくないんですよね。
ただ、7か月という限られた期間で勉強したからこそ、教材や勉強方法で迷う時間を減らすことの大切さは実感しています。
私が4月から本試験まで、実際にどんな順番で勉強したのかはこちらの記事にまとめています。
今から始めるなら、まずこの3つを確認
1.本試験まで何時間勉強できそう?
まずは平日と休日、それぞれ何時間なら続けられそうか計算してみる。
無理な計画を立てても続かないので、「最大何時間できるか」ではなく、現実的な数字で考えます。
2.独学で進める?講座を使う?
独学でももちろん合格は目指せます。
ただ、残り時間が少ない中で教材選びや勉強方法に迷いそうなら、講座を利用する方法もあります。
どちらを選ぶにしても、ここで何週間も迷い続けないことの方が大事です。
3.今年の合格を狙う?
これは意外と大事だと思います。
「今年受けるなら絶対に今年合格しなきゃ」と考える必要はありません。
今年受験して、翌年の合格につなげるという考え方もあります。
一方、「今年合格したい」と決めたなら、残り時間から逆算してすぐに動く。
まずは自分がどちらなのか決めておくと、勉強の進め方も変わってきます。
まとめ|短期合格では「何をやらないか」も大事
7月や8月から勉強を始めて、その年の行政書士試験に合格する。
簡単ではありませんが、不可能とも言い切れません。
ただ、時間が限られているからこそ、
「この教材もやった方がいいかな」
「こっちの参考書も必要かな」
と手を広げすぎないこと。
私自身、約7か月で一発合格しましたが、すべてを完璧に理解して本試験を迎えたわけではありません。
分からないところは最後までありました。
それでも、限られた時間の中で「今は何を優先するか」を考えながら勉強していました。
「今からじゃ遅いかな」と迷っているなら、まず本試験までに自分がどれくらい勉強できるのか計算してみる。
そのうえで、今年の合格を狙うのか、独学でいくのか、講座を使うのかを決める。
迷っている間にも、本試験は近づいてきます。
今年の合格を目指すなら、まず今日できるところから始めてみてください。
