「行政書士試験を受けてみたいけど、もう8月……」
「今から勉強を始めても、11月の本試験に間に合う?」
本試験まで残り約3か月になると、不安になりますよね。
結論からいうと、8月からでも、その年の行政書士試験に合格することは不可能ではありません。実際に合格している人もいます。
ただ、「まだ3か月あるから大丈夫」とも言い切れません。
私は法律初学者の状態から4月に勉強を始め、約7か月で行政書士試験に一発合格しました。
でも、7か月あっても時間に余裕があったという感覚はありませんでした。
だから、8月から始めるなら、私が受験したとき以上に「何をやるか」「何をやらないか」を早めに決めた方がいいと思います。
この記事では、私自身の受験経験も交えて、8月から合格を目指すならどうするかをまとめます。
結論|8月スタートでも可能性はある。でも簡単ではない
行政書士試験は毎年11月に実施され、2026年度の試験日は11月8日(日)です。
参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」
8月から始めるとなると、本試験まではおよそ3か月。
この間に行政法や民法をはじめとする法令科目を勉強して、問題演習も進め、記述式や基礎知識の対策もしなければなりません。
特に法律を初めて勉強する人なら、最初は法律用語そのものに戸惑うこともあると思います。
私も法律初学者だったので、特に最初のころは、講義を聞いても「これって何の話をしているんだろう?」と思うことがよくありました。
だから、「8月からでも間に合いますか?」と聞かれたら、
間に合う可能性はある。でも、のんびり勉強できる期間ではありません。
というのが、私の答えです。
まず「あと何時間勉強できる?」を計算してみる
「今から間に合うかな?」と思ったとき、私ならまず、本試験までにどれくらい勉強時間を確保できるか計算します。
たとえば、
- 平日は1日3時間
- 土日は1日6時間
なら、1週間で約27時間。
本試験まで残り約3か月とすると、300時間以上になります。
実際には仕事が忙しい日もあるし、予定が入ったり、体調が悪かったりして勉強できない日も出てきます。
なので「本気を出せば毎日8時間!」ではなく、これなら続けられそう、という時間で計算しましょう。
実際に計算してみると、
「意外と時間を確保できそう」
という人もいれば、
「思っていたより少ないな」
と気付く人もいると思います。
まずは、自分が使える時間を把握してみる。
そのうえで、今年の合格を目指すかどうかを考えても遅くないと思います。
短期合格を狙うなら「全部やろう」としない
行政書士試験は試験範囲が広いので、残り約3か月で全部を完璧に理解しようとすると、なかなか先へ進めません。
私なら、まず行政法と民法を優先して、とにかく主要科目を1周することを目指します。
最初は「なんとなく分かった」くらいでも先へ進む。
問題を解いて、分からなければまた戻る。
この繰り返しです。
私も、最初から全部理解できていたわけではありません。
むしろ問題を解いてから、
「あ、こういうことだったのか」
と分かったことも結構ありました。
法律の勉強は、後になって論点が繋がってくることが多いです。
短期間で合格を目指すなら、なおさら、最初から100%を目指すより、まず全体を1周やってみるほうがいいと思います。
本試験までの勉強スケジュール|私ならこう進める
ここからは、8月から始めるなら私だったらどう進めるか、という視点で考えてみます。
8月|まず主要科目を1周する
最初に取り組みたいのは、行政法と民法です。
講義やテキストを読んで、「全部理解してから問題を解こう」と考えると、なかなか先へ進めません。
なので、ある程度理解したら問題も解いてみる。
問題を解くと、
「ここを覚えればいいんだ」
「講義で言っていたのはこのことか」
と見えてくることがあります。
8月から始めるなら、インプットだけに何週間もかける余裕はありません。
最初から問題演習もセットで進めたいところです。
9月|問題を解く時間を増やす
9月に入ったら、問題演習の割合を増やしていきます。
ただ、間違えた問題を全部同じように扱う必要はないと思っています。
知識そのものを知らなかったのか。
知っていたけれど判断を間違えたのか。
問題文を読み違えただけなのか。
原因によって、やり直すことも変わります。
この頃までには、主要科目を一通り終わらせておきたいところです。
10月〜本試験|「できないこと」より「取れるところ」を意識
本試験が近づくと、「まだ知らないことがある」と不安になります。
私もそうでした。
でも、この時期に新しい教材へ次々手を出してしまうと、それまで勉強したことまで中途半端になりかねません。
それまで使ってきた教材や、間違えた問題をもう一度見直す。
記述式や基礎知識も忘れずに対策する。
「知らないことを全部なくす」より、「取れる問題を落とさない」
直前期は、そんな意識で勉強するほうがいいと思います。
独学と予備校、どちらを選ぶ?
ここは人によってかなり違います。
独学なら費用を抑えられるし、自分のペースで勉強できます。
一方で、
「教材はどれを買う?」
「どこから勉強する?」
「この論点はどこまでやればいい?」
といったことも、自分で決めなければなりません。
時間に余裕があれば、いろいろ試しながら自分に合う方法を探すのもいいでしょう。
でも、残り約3か月なら、その「迷っている時間」がもったいない。
特に、法律初学者で、何から始めればいいのか分からない人にとっては、通信講座(予備校)も選択肢の一つです。
私は法律初学者だったので、独学ではなく通信講座を選びました。結果として、私にはその選択が合っていたと思います。
独学と予備校で迷っている方は、こちらの記事も読んでみてください。私の経験も含めて比較しています。
👉「行政書士試験は独学と予備校どっち?法律初学者の私が予備校を選んだ理由」
8月からなら「短期合格向けの講座」という選択肢も
残り約3か月で合格を目指すなら、「何を、どの順番で勉強するか」を自分で考える時間も惜しいところです。
そこで、通常講座ではなく、短期合格を目指す人向けの講座を検討してもいいでしょう。
私が利用した資格スクエアにも、短期集中講座があります。短期合格を目指す人向けにカリキュラムが組まれているので、今から始める人でも取り組みやすいと思います。
また、この短期集中講座には、受講生が翌年度向け講座を50%オフで申し込める「受講生割引制度」があります。
「今年の合格を目指したい。でも、もし結果が出なかったら……」という人には安心材料になるかもしれません。
なお、私が受講したのは受講期間の目安が1年の通常講座なので、この短期集中講座を実際に受講したわけではありません。
気になる方は、講座内容やスケジュールを確認して、自分が本試験までに取り組めそうかチェックしてみてください。
※講座内容・料金・申込期間・受講生割引制度などの最新情報は、公式サイトでご確認ください。
私が実際に受講した資格スクエアの通常講座については、別の記事で詳しくレビューしています。
講義の分かりやすさや、法律初学者の私が受講して感じたことなどもまとめているので、資格スクエアが気になっている方はこちらも参考にしてみてください。
私が4月から勉強を始めて感じたこと
私が行政書士試験の勉強を始めたのは4月でした。
法律を本格的に勉強した経験がなかったので、独学ではなく、通信講座を利用することにしました。
結果として、約7か月の勉強で一発合格できました。
でも、7か月あっても「時間は十分だった」という感覚はありませんでした。
だから私の経験だけをもとに、
「3〜4か月でも大丈夫!」
とは言いたくないんです。
ただ、7か月という限られた期間で勉強したからこそ、教材や勉強方法で迷う時間を減らすことの大切さを実感しました。
私が4月から本試験まで、実際にどんな順番で勉強したのかはこちらの記事にまとめています。
今から始めるなら、まずこの3つを確認
1.本試験まで何時間勉強できそう?
まずは平日と休日、それぞれ何時間なら続けられそうか考えてみましょう。
無理な計画を立てても続かないので、「最大何時間できるか」ではなく、続けられそうな時間で考えます。
2.独学で進める?講座を使う?
独学でも、もちろん合格は目指せます。
ただ、残り時間が少ないなかで教材選びや勉強方法に迷いそうなら、講座を利用する方法もあります。
どちらを選ぶにしても、あまり長く迷いすぎないことのほうが大切だと思います。
3.今年の合格を狙う?
これは意外と大事だと思います。
「今年受けるなら絶対に今年合格しなきゃ」と自分を追いつめる必要はありません。
今年お試し受験して、翌年の合格につなげるという考え方もあります。
一方、「今年合格したい」と決めたなら、残り時間から逆算してすぐに動く。
まずは自分がどちらなのか決めておくと、勉強の進め方も変わってきます。
まとめ|短期合格では「何をやらないか」も大事
8月から勉強を始めて、その年の行政書士試験に合格することは、不可能ではありません。
ただ、残り約3か月という限られた期間で合格を目指すなら、決して簡単とは言えません。
私自身、4月から勉強を始めて約7か月で一発合格できましたが、それでも時間に余裕があったという感覚はありませんでした。
だからこそ、短期間で合格を目指すなら、教材や勉強方法で迷う時間を減らすことの大切さを実感しました。
「今からじゃ遅いかな」と迷っているなら、まずは本試験までにどれくらい勉強時間を確保できそうか、考えてみる。
そのうえで、自分に合った勉強方法を選び、今年の合格を目指すのか、それとも今年の受験経験を来年につなげるのかを決める。
大切なのは、「まだ間に合うかな」と考え続けることではなく、今の自分にできる方法で一歩踏み出すことだと思います。
迷っている間にも、本試験は近づいてきます。
今年の合格を目指すなら、まず今日できるところからぜひ始めてみてください。
